おはようございます!
T-LABO.パーソナルトレーナーの髙橋礎(タク)です。
“筋膜リリース”
↑この言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
色んな器具も出てますしね・・・
その一つのやり方として
テニスボールで筋肉に対してゴロゴロ=筋膜リリース
と表現しているトレーナーや施設もあるようですが・・・
今日はちょっとだけ“筋膜リリース”について考えてみたいと思います。
まずは筋膜の働きとは・・・
『筋肉や内臓をつなぎ、包む鞘を形成する肉眼解剖上描出できる、鞘・シート・そして結合組織である』
ってなんか難しい表現となっています。
とりあえず筋膜の役割として
・組織間の滑走を促す
・組織間をつなぎ連結する
・組織間を区分けする
・組織間で情報を伝達する
などなど
(rfca勉強会・筋膜リリースの基礎知識から)
筋膜には『浅層』と『深層』に分かれており、
よく世間で『筋膜リリース』と呼ばれるものはほぼ『浅層』へのアプローチと言うことになります。
(手技のみではなかなか深層の筋膜にはアプローチ出来ないということであります)
では次に、ワタクシはトレーニング指導者ですので『運動不足』という観点から“筋膜”について考えてみましょう。
運動不足により関節可動域が時間と共に低下して行きます。
それにより、筋膜は「増殖」「癒着」「固化」「変形」を繰り返します。
そして組織の配列に歪みが生じ、さらには体液の循環が低下し、粘性が高まって伸びにくくなり、組織の可動性を低下させるのです。
筋膜に対する組織の改善方法としては・・・
・皮膚の引き上げ(カッサなどがこれになります)
・皮膚のスライド(剪断)
・振動
・温熱(40度程度の熱が必要です。)
・短縮と伸展(運動がこれになります)
・最適な圧迫(テニスボールゴロゴロがこれになるかなと)
があげられます。
で、今日の題目
『テニスボールゴロゴロは筋膜リリースになるのか?』
を考えると、
ただ筋肉に押しつけてゴロゴロするのは組織の癒着を亢進(悪化)する!
ことにります。
簡単なことですが、押しつけたら
“剥がれる”
ではなく
“くっつく”
ってイメージつきますよね?
たまに押しつけることで『痛い』という感覚を持つ方がいらっしゃいますが
神経を強く圧迫していることで神経症状が出ているかもしれません。
その他にも“強く押しつける”ことで
・筋損傷
・毛細血管の破壊
・皮膚組織の損傷
・関節組織の損傷
が多く報告されているようですのでアプローチにはかなり注意が必要になります。
圧迫による筋膜へのアプローチは弱いチカラでゆっくりとが基本
↑これ、大切です。
まとめとして・・・
筋膜への癒着へのアプローチ方法として、
ただただテニスボールやグリッドローラーでゴロゴロ・グリグリは効果は少なく、デメリットが多い!
ということですね。
筋膜に対するアプローチとして効果的な方法は存在します。
その方法はトレーニング時にワタクシに聞いてくださいね!
なにげな~く言葉にしている『筋膜リリース』
ワタクシも、筋膜リリースをメインとした治療家の勉強会に何度も参加いたしました。
しかし、アプローチしてもなかなか結果が出ないという壁にぶつかりました。
今回勉強させていただいた、
トレーナー界の超マニアック集団である『rfca』
の筋膜の勉強会。
めちゃくちゃ勉強になりましたね!
最後までお読みくださいましてありがとうございました!