T-LABO.パーソナルトレーナーの髙橋礎(タク)です。
ワタクシが取得しているトレーナー資格団体
JATI(日本トレーニング指導者協会)
から送られてきた冊子に興味深い内容が掲載されていたので、シェアしたいと思います。
『筋肉が増えればパフォーマンスが上がるのか?』
これだけでは語弊が生じますね・・・
もちろん高いパフォーマンスには『筋肉』は必要であります。
が、筋肉を大きくすればするほどパフォーマンスはあがるのか?
と聞かれれば答えは
NO
であります。
簡潔にまとめれば
筋力の増加よりも筋重量の増加が上回ってしまった場合にはスプリントやジャンプパフォーマンスが低下する!
とあります。
ではこの冊子に書かれている実践例を上げてまとめてみますね!
まずは・・・
1.典型的な筋肥大を目的としたトレーニング群(8~12RM×4セット)
2.最大挙上重量(1RM)を扱ったトレーニング群(1RM×5セット)
を実施します。
RMとは?
レペティション・マキシム(repetition maximum)の略で、1回が限界の負荷を1RM、最高5回繰り返せる負荷を5RMというように表します。
結果は・・・
もちろん『1』の群の方が筋肉量は増加。
しかし、
最大挙上重量(1RM)は1.2の両軍共に増加した。
このことから、
筋肉量の増加が必ずしも筋力の増加には繋がらないと言うこと
になります。
次に、
ボディビルダー、パワーアスリート、一般的なトレー二ー
の3つの群でみて行きます。
↑なんとなくこんなイメージで!
筋肉のサイズは、
ボディビルダー>パワーアスリート(67%)
ボディビルダー>一般トレーニー(88%)
以上のようにボディビルダーが圧倒的です。
しかし!
筋サイズあたりの最大筋力は、
ボディビルダー<パワーアスリート(62%)
ボディビルダー<一般トレーニー(41%)
となり
筋サイズあたりのピークパワーは、
パワーアスリート>ボディビルダー=一般トレーニー(58%)
となっています。
このことから、
筋肉が大きいことが必ずしもパフォーマンスアップに繋がらないと言うことが分かります。
(筋サイズあたりの数値ですのでそこらへんはお間違いなく)
さらにもう一つの実験結果。
ある若年男性がレジスタンストレーニング(筋肉に抵抗負荷をかけるトレーニング)を週3回、12週間行ったところ
筋力22%の増加
に対して
主働筋(筋肉運動の際に主となる筋肉)の活動量が29%増加
拮抗筋(筋肉運動の際に反対の動きをする筋肉)の活動量が6%減少
筋肉の体積は5.6%増加
となっており
筋力の増加は神経機能の改善が最も高く
筋肥大の影響は少ない!
と言えますね。
まとめ
『筋肥大のための典型的なレジスタンストレーニングは、中強度・多量のトレーニングが行われていますが、このようなトレーニングはピークパワーや筋サイズ当たりの筋力に有益ではない』
さらに
『神経系機能の活性化には高強度で行うレジスタンストレーニングが有効的で、軽負荷で限界まで追い込んでも神経系機能を活性化出来ないとされている』
以上
ボディメイクを目的としたトレーニング
と
パフォーマンスを上げるトレーニング
はメニューを一緒ではなく変えながら行わなければいけませんね!
今日はこれくらいで。
最後までお読みくださいましてありがとうございました!